(8)永住権取得確率0%!
いくら行動を開始したからといっても三つの課題の一つも解決していないことには変わりない。すぐに次の課題へ移った。
(1)新しい仕事をみつける [職探し進行中!]
(2)家族でシンガポールの永住権をとる
(3)給料以外からの副収入を得る
三つのなかで(1)と(2)はこの4ヶ月でどうにかしないと国外退去のリスクがある。(1)は進行中なので(2)もはじめなければならない。
シンガポールでの永住権取得は年々難易度があがっている。
ここ数ヶ月で職場のイギリス人、フランス人、インド人の三人がそれぞれ永住権を申請したが、いずれもダメだった。そのうち一人は永住権取得をサポートしてくれるエージェントを使って申請していた。
たった三件のサンプル!と思われるかもしれないが三人とも同じ銀行に勤めていて給与は私と同じくらいか上だった。さらに三人ともシンガポールに五年以上住んでいる。そんな彼らでさえ永住権を所得できなかった。無視できないデータだ。
三件のケースでの永住権取得確率0%!
この確率をどうやってあげるかだ。
シンガポールは合理的な国だ。
申請者がシンガポールにとって良いか悪いかを冷静に判断して永住権の付与をきめるだろうとの仮定にたった。
給料や滞在期間は変えられない。差別化をするにはシンガポールにどれだけ住みたいかということを数字で示すしかない。
まずはエージェントを使うことにした。理由は簡単だ。エージェントは自分より永住権の取得について知っているということもあるが、一番の目的はシンガポールの企業へお金を払うということだ。数社に連絡したが、一番連絡の速かったIASGを使うことにした。
そしてシンガポールの銀行を通して投資信託の購入をおこなった。少額投資では意味がない。10万ドルを一気に投資した。手数料は当然、銀行へ。当然、申請書にも載せられる。
エージェントの指示でシンガポールの二つのグループへの毎月の寄付もはじめた。これはいまだに続けている。
八月末に全ての書類や申請書の準備が整い、エージェントを通して政府機関へ提出した。