(33)投資プランとKPI
2020年はこうして新しい仕事に慣れながら、FIRE達成のための投資プランを決めることで過ぎていった。もう一度、投資プランをおさらいすると、
(1)2年分の現金を常に確保して暴落相場に備える
(2)投資の7割をSP500へ(インデックス投資)
(3)残りの3割を高配当株、または高配当ETFへ
(2)の投資額の4%と(3)から出てくる年間の配当金の合計が、年間の生活費を上回ればFIRE達成である。
Key Performance Indicator
’21年1月からFIREの達成状況も毎月みることにした。
下の図はそのために作ったもので一般的にKPI(Key Performance Indicator)と呼ばれるものだ。
タイトルのSLGs(Sustainable Life Goal)は最近はやっているSDGsに似せて作った私の造語だ。
では、具体的に例を挙げてどうやって目標達成の度合いを測っているかみてみよう。
FAT FIREの達成率(0のA)
たとえば0のAの項目は、
(毎月の不労所得)/(毎月の生活費)
でだしている。これが100%になれば引退できる。
毎月の不労所得は
(SP500への投資額 x 4% / 12)+(毎月の配当金受取額)
で出せる。もちろん配当金も投資額も変化するが、それでもおよその予想できる値はだせるだろう。
SIDE FIREの達成率(0のB)
SIDE FIREとは少し働きながら半分引退するというイメージだ。
仮に毎月$2000をバイトや副業で稼いだら引退できるか見る指標だ。
計算は簡単だ。
(現在の毎月の不労所得+$2000) /(毎月の生活費)
まずはこの指標が100%になるのを目指す。
現金クッション(1のE)
もし仮に下落相場に入ったとき、SP500を取り崩すのはあまり得策ではない。だれも値段の安い時にもっているものを売りたくないだろう。取り崩すのは相場が回復するまで待ちたいだろう。そんな時に緊急時の現金(生活費の2年分)をもっていれば、それを使って下落相場を乗り切れる。
この現金をただ持っているだけでなく、利息の一番高い銀行へ預けるのも重要だ。その利息は生活費の一部へ当てられる。どの銀行が良いかはGoogleで”Best Saving Account”などのワードで検索できる。
毎月の生活費(3のA)
毎月の生活費が少なくなっていけばそれだけFIRE達成もしやすくなる。もちろん生活費を減らす作業は今も続けている。
’20年に受け取った退職金と解雇一時金もすべて投資へ回した。さて、ここからFIREへの道のりは地味な積み上げの作業になってくる。
ウォーレン・バフェットの言葉に
ゆっくり金持ちになりたい人なんていない
というものがあるが
わたしはこの「ゆっくり金持ちになること」を目指していた。