(7)2社目は電話面接

1社目の一次面接の週に、2社目の面接のアポがとれた。

欧州系のプライベートバンクだ。

昔、一緒に働いていた元上司のJ氏が紹介してくれて実現したものだった。

リストラされたいまの仕事もJ氏の紹介でみつけられたものだった。

私にとっては恩人であり、尊敬する元上司の一人だ。

 

今回は電話面接だった。

面接官が人事担当者なので経歴とどんな仕事を探しているかを確認するだけだった。

 

日本企業と違って外資系の銀行の採用は人事部ではなく、人をさがしている当該部署がおこなう。人事部はその採用プロセスをサポートしてくれる。

 

面接をしたプライベートバンクの人事担当者はハキハキ話す感じの良い女性だった。

経歴と自分ができるポジションを説明すると、彼女から空きポジションができたら連絡する旨を伝えられた。

 

なんにせよ、種を蒔いておかなければ収穫もできない。

 

いまのところ二つの種を蒔いたが一つは本当に収穫できるか怪しい。

もう一つ蒔いておこう。

 

シンガポールの某リクルーターに連絡を取り会う約束をとりつけた。

今回は、ほかにリストラを宣告されたメンバーにも声をかけてオフィスのそばのカフェで某リクルーター二人とリストラメンバー全員が一同に会うことになった。

リストラされたことや各々が探している職種を説明して散会した。

それぞれの空きポジションがみつかれば向こうから連絡がくる。

 

他に連絡をとった信頼できる友人たちもできる限りのことはしてくれているはずなので、あとは待つだけだ。

 

私がLinkedinを使って仕事を探さないのか疑問をもたれた方もいるかもしれないが、仕事で関わった人のネットワークにまさるものはない。これが3回目の転職だが、いままでの転職は一緒に仕事をした人を介して見つけている。一緒に仕事をして得た信頼関係は一時間の面接の結果などよりよっぽど大きいものだ。