(31)結果を踏まえての投資戦略は

いろいろな投資での自身の失敗体験や、投資に関する本、などから導き出した投資戦略は

 

(1)2年分の現金を常に確保して暴落相場にそなえる

(2)投資の7割をSP500へ(インデックス投資)

(3)残りの3割を高配当株、または高配当ETFへ

 

なぜインデックス投資へ100%ではないかというと、日本人でFIREを達成している多くの人のある感想をきいたからだ。

 

「増やした資産を取り崩すのは、やはり抵抗がある」

 

という声だ。

 

FIREを達成した人たちは、トリニティ・スタディのことは当然理解している。トリニティ・スタディとはSP500へ全額投資してそれを毎年4%ずつ取り崩しても、ほとんどの場合で30年後でさえもその投資資産は残るというものだ。理論上は4%の取り崩し額が年間の生活費より大きければFIREできる。

 

しかし日本でFIREした人が例外なく言うのは、そうとわかっていても一度増やした資産を取り崩すことができずに結局、インデックス・ファンドと高配当株からの配当金と貯金の一部をつかって生活をしているというのだ。そして、せっかく積み立てたインデックス・ファンドには手をつけないのだ。

 

手塩にかけて育てた資産だ。取り崩すことを想像すると私も同じ気持ちになりそうだ。

 

では

「なんのために投資しているのか?」

 

と聞かれそうだが人間の感情とはそういうものではないだろうか? 

 

そして私もおなじように対策しておこうと思い、高配当株ETFへの投資も3割おこなうことにしたのだ。こうすれば配当金の受取額も増えて、その分はインデックス・ファンドを取り崩さなくても良くなる。

 

これで投資戦略の大枠は決まった。

しかし、もうひとつの課題がある。米国への一局集中投資で大丈夫かということだ。

 

「インデックス・ファンドの父」と呼ばれているジャック・ボーグルも全世界株のインデックス・ファンドを推していたはずである。

 

これについても何がいまのところの最適解なのかを検証してみたい。