(24)3年FIRE計画

あと9年で引退できれば、60歳が普通の引退年齢とした場合、それより2年も早い。そんなことはわかっているが、問題は私がそれで納得できるかどうかだ。

 

答えはNOだ。

 

そうであれば、生活費を下げるか資産を増やしてもっと早く引退するしかない。わたしは生活費をへらすことにした。

 

さっそく生活費の内訳に目を通した。大きなコストをどうするかが肝だ。下の内訳をみると(1)から(4)までのコストで全体の9割以上になっている。これをどう減らすかが問題だ。

 

項目 現状 削減目標
(1)家賃 42% -10%
(2)食費やその他の生活費 22% -2%
(3)おこずかいと交際費 15% -11%
(4)年金型保険の定額積立 12% -12%
(5)光熱費 3% -1%
(6)通信費 2% -1%
(7)倉庫の使用料 2% -2%
(8)日本人会の会費 1% 0%
(9)日本のテレビ視聴料 1% 0%
合計 100% -39%

 

まず(1)の家賃だが、娘がもうすぐ独立して、この広さの家は必要なくなる。もう少し小さめのコンドミニアムを探して家賃の安い場所をさがすことにした。この当時住んでいたコンドミニアムの契約が1年半で満了なので、目標家賃で探すことにした。このとき設定した目標家賃はかなり現実的だと考えていたが、その後、現実を思い知らされることになる。

(2)の「食費やその他の生活費」だが、一週間ごとに妻に定額のお金をわたしてそのなかからやりくりしてもらっていた。その額を少し減らさせてもらった。

(3)はおもに自分の交際費だ。これは大幅に減らすことにした。幸いコロナの活動制限で友人との会食もできなくなり、リモート・ワークで出社することがなくなり日々の昼食代も必要なくなったのでそれほど難しくなかった。

(4)の「年金型保険の定額積立」はすぐにやめることにした。「金持ち父さん、貧乏父さん」ではお金を財布から奪っていくのは負債なので、この年金型保険は負債ということになる。中途解約の費用はかかるが返戻金をインデックス・ファンドへ投資すればこのお金は負債から資産に化ける。

付与されている死亡保険のかわりは、自分のもっている金融資産を妻に引き継がせるようにすれば解決する。遺書を用意して、すべての金融資産を死亡時に妻に渡すと書いて渡した。これで全て解決だ。

 

こうして生活費を39%減らした。(プランも含めて)そこに医療関連の費用やその他の変動費を足しても、変動費を含めたすべての生活費は当初の金額から26%減った。

 

これをもとにもう一度FIREできる年齢を計算すると52歳になった。

こうしてわたしの3年FIRE計画が始動をはじめた。