(17)SP500への投資
’19年の12月から少しずつSP500への投資を開始した。
最初は少額だったが、年が明けて1月が終わる頃には投資額をかなり増やしていた。
毎日SP500の値動きを見ていたが基本的には順調にあがっていった。
少し値を下げて損がではじめた日もあったが、下がったところでさらに
投資していくナンピン買いのようなこともやっていた。
あのウォーレン・バフェットが妻への遺言で言っていることを実践しようとしているのにダメなはずがない。
「インデックス投資は最適解だ。少し下がっても長期では必ず上がっていくから心配はない。」
そんな考えもあり、2月に入っても投資を増やしSP500のETFのポジションが他の投資に比べて突出して大きくなっていった。
1月後半には日本へも帰国して、日本にあった預金もシンガポールへ送金した。
投資できるすべての資産をインデックスへ振り向けるつもりだった。
2月に入っても順調にSP500は上がっていき、わずか2ヶ月で1万ドルの儲けになった。
投資プランもできあがり、すべての歯車が動き始めた感覚があった。
これなら引退の具体的なプランも考えられそうだ。
リストラされてからようやく掴んだ手応えに喜びで体が震えた。
まさに有頂天だった。
慢心しているときに人間は足をすくわれる。
そして忘れもしない20年2月15日がやってきた。