(16)インデックス投資という最適解

いろいろなFIRE(経済的な自立とアーリーリタイア)についての本を読んでいくと基本的には一つの結論に帰結する。

 

それはインデックス投資だ。

 

そこに多少のスパイス(分散投資やリバランシングなど)を著者によって加えているが基本は変わらない。

その中での私の一押しの本は「父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え」だ。

 

もしFIREを目指している人に、投資に関しての本を一冊だけ薦めて欲しいと言われたら迷わずこの本をあげるだろう。

 

 

私が一行でこの本を要約しろといわれたら

 

「借金をなくしてアメリカのインデックスへ投資して放っておこう」

 

である。

 

この本の一番好きなところはこういうシンプルでわかりやすいところである。そして私にとってFIRE(経済的な自立とアーリーリタイア)にその当時に必要だったすべての知識がつまっていた。

 

「投資額の4%で1年を暮らせれば、経済的に自立している」や「私はウォーレン・バフェットだったかな? もし答えがノーだったら、地に足をつけたままインデックス投資を選びましょう。」など、この本はいろんなことをシンプルに教えてくれる。

 

これで投資の方針は決まったのだが、次はどの国のどのインデックスへ投資するかだ。

インデックスといってもいろいろある。日経平均もインデックスのひとつだ。

 

まずはどの国を選ぶかだが、アメリカを選ぶのは即決だった。理由をあげるなら「株式市場が長期で安定的に成長している」ということと「投資家が守られている」ということだ。アメリカ市場はエンロンやリーマン・ショックなど過去多くの失敗から投資家を守るルールが整備されてきた歴史がある。FRBの金融政策の決定も過去の多くの経験に裏打ちされている。

 

次にどのインデックス・ファンドを選ぶかだ

(1)著者のJLコリンズの推しはアメリカ市場全体

(2)投資の神様ウォーレンバフェットは妻への遺言で米大型株SP500へ投資を推奨

(3)ナスダック

(4)ダウ・ジョーンズ

 

ナスダックは値動きが他のインデックスに比べて激しく除外した(*1)、ダウ・ジョーンズもアメリカの代表的なインデックスだが構成銘柄が30種で少し銘柄数が少ない(*2)。

 

あとは好みだが、私はSP500へ投資することを決めて証券口座をあけることにした。

 

*1この値段の振れ幅の大きさを測るものをボラティリティという。数値が高ければ高いほど値動きが激しい

*2いろいろな条件があるがアメリカ株投資の場合、40社以上の銘柄へ分散したほうがリスクを最小限におさえられる。詳しくは「ウォール街のランダムウォーカー」の6. 分散投資という豊かな鉱脈をご参照願いたい。