(11)毎月の配当が1200ドルに

購入した中国ハイイールド債ファンドは毎月配当型のファンドで、以前購入したファンドとともに毎月配当金を出してくれた。二つのファンドからの配当金をあわせると毎月1200ドルにもなった。

 

投資系Youtuberの動画でも「月3万円の配当金」をどうやって得るかを解説しているものをよく見るが、一足飛びに月約10万円の配当金を得られるようになったのだ。

 

「この金額がもっと多くなったら会社を辞めても配当金で生活ができる。」

 

急に目の前に希望がみえたようだった。

 

結論から言うとこの投資はやるべきではなかった。

 

このファンドは複数の中国企業の高利回り債券へ投資していて、不動産会社への投資割合が多かった。それらの企業からの利息が毎月の配当金の源資になっていた。

 

その中で仮に一社が利息を払えなくなっても、他の高利の利息の支払いがカバーしてくれる仕組みになっている。

 

これが私のこのファンドへの投資の経緯だ。

年月 詳細 価格
19年11月 (1)10万ドル分の中国ハイイールド債ファンドを購入。2000ドルを手数料として銀行に払う 0.94
19年12月 (2)第一回目の配当金704ドルが振り込まれる 0.94
20年3月 (3)コロナショックでファンド が下落 0.78
20年12月 (4)ファンドがほぼ購入時の価格に戻る 0.93
21年2月 (5)配当金が667ドルに下がる 0.92
21年7月 (6)恒大集団のデフォルトの危機がニュースになりファンドが下落を始める 0.87
21年9月 (7)ファンドを売却する。通期の利益は3500ドル。年利換算では2パーセントに届かなかった。 0.82
22年8月 (8)ファンドは下落し続ける。もし持ち続けていたら通期で約3万ドルの損失になっていた。 0.4

 

これを踏まえて「なぜ投資すべきでなかったか」を次回説明しよう。